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2月27日(金) 第1会場 501A
2月28日(土) 第1会場 501A
シンポジウム1 スポーツ傷害・障害の画像診断
‐トップアスリートの治療から得た知見
2月27日(金) 第1会場 501A
9:00〜10:30
司会
土谷一晃(東邦大学医療センター大森病院整形外科)
佐志隆士(八重洲クリニック)
1)整形外科(上肢)
中川照彦(同愛記念病院整形外科)
主にプロ野球選手、大相撲力士の上肢の傷害・障害について、画像所見と手術(鏡視)所見を対比して述べる。
肩関節:外傷性肩関節脱臼では単純X線(正面像、45゜頭尾方向撮影)にてHill-Sachs病変、骨性Bankart病変の有無をみる。骨性Bankart病変が・・・
2)整形外科(下肢)
香取庸一(東京医科大学整形外科)
トップアスリートに対するメディカルサポートにおいて、傷害の治療は最も重要な要素である。整形外科領域における外傷あるいは障害に対する診断には現病歴の聴取、徒手検査を含めた理学所見で可能であるが、病態の把握には画像診断が必要不可欠、もっとも重要なツールと言える。術前の細部にわたる詳細な検討による・・・
3)放射線科(上肢)
武村民子(日本赤十字社医療センター病理部)
4)放射線科(下肢)
稲岡 努(東邦大学医療センター佐倉病院放射線科)
スポーツによる傷害は,受傷早期では症状が激しく,慢性的に経過したものでは症状が不定なことがあり,客観的かつ正確に診断することが重要で,画像診断は信頼性の高い診断法であると言える.単純X線写真,CTでは骨の評価を行い,軟部損傷を中心に外来で簡単に評価できる超音波検査が近年,注目されているが・・・
シンポジウム 2 付着部・付着部炎
2月27日(金) 第1会場 501A
10:45〜12:15
司会
福田国彦(東京慈恵会医科大学放射線医学)
1)付着部・付着部炎の病理
石田 剛(国府台病院中央検査部)
付着部(腱靱帯付着部)enthesisといわれる構造は,腱,靱帯,関節包あるいは筋膜と骨との接合部をいうが,この名称は専門外のひとにはあまり馴染みがないと思われる.誰もが目にしている部位であるにもかかわらず,付着部の記載がなく索引にも載っていない解剖・組織学の教科書もあるからである.付着部は組織学的に・・・
2)付着部・付着部炎の画像診断
米永健コ(東京慈恵会医科大学放射線医学)
付着部(腱靱帯付着部)enthesisといわれる構造は,腱,靱帯,関節包あるいは筋膜と骨との接合部をいうが,この名称は専門外のひとにはあまり馴染みがないと思われる.誰もが目にしている部位であるにもかかわらず,付着部の記載がなく索引にも載っていない解剖・組織学の教科書もあるからである.付着部は組織学的に・・・
3)付着部・付着部炎の臨床
萩原清文(JR 東京総合病院リウマチ・膠原病科)
付着部(enthesis)とは, 腱, 靭帯, 関節包が骨へ付着する部位のことを指す. 組織学的には靭帯が骨に直接結合する線維性付着部(fibrous enthesis)と, 靭帯が線維軟骨(fibrocartilage)を介して骨に結合する線維軟骨性付着部(fibrocartilagenous enthesis)とに分類される. 後者はさらに (1) 腱, 靭帯が線維軟骨を介して・・・
共催/エーザイ株式会社、アッヴィ合同会社
シンポジウム3 骨巨細胞病変を考える
2月28日(土) 第1会場 501A
9:00〜10:30
司会
山口岳彦(獨協医科大学越谷病院病理診断科)
玉川光春(札幌医科大学放射線科)
1)画像診断
玉川光春(札幌医科大学放射線科)
骨巨細胞病変では骨巨細胞腫 ginat cell tumor of boneと修復性巨細胞肉芽腫 giant cell reparative granulomaがある。後者はWHO分類(2013年)ではgiant cell lesion of the small bonesとされている。骨巨細胞腫は骨端性閉鎖後の成人の大腿骨遠位、脛骨近位に多く発生し、脊椎骨にも認められる。長幹骨では骨幹端から・・・
2)病理
山口岳彦(獨協医科大学越谷病院病理診断科)
骨巨細胞腫(giant cell tumor, GCT)は、骨端線閉鎖後の成人の四肢長管骨の骨幹端部から骨端部に好発し偏在性の溶骨性病変を生じる。組織学的には、無数の破骨細胞様多核巨細胞が一様に散在し、その間には巨細胞と類似する核を有する短紡錘形単核細胞が増生する。多核巨細胞を混じる骨病変は多く、しばしば・・・
3)骨巨細胞病変の治療〜骨巨細胞腫を中心に
加谷光規、山下敏彦(札幌医科大学整形外科)
本講演では、骨巨細胞病変のうち日常診療で治療の機会が多い、骨巨細胞腫の治療について解説する。 骨巨細胞腫は四肢長官骨端部や、骨盤や仙骨に好発するlocally aggressiveな骨腫瘍である。腫瘍の完全切除により局所根治が得られるが、 組織学的には・・・
シンポジウム4 骨粗鬆症(大腿骨非定型骨折)
2月28日(土) 第1会場 501A
10:45〜12:15
司会
土屋弘行(金沢大学機能再建学)
南 哲弥(金沢大学放射線医学)
1)整形外科
山本 憲男(金沢大学大学院先進運動器医療創成講座)
土屋 弘行 (金沢大学大学院機能再建学講座)
Atypical femur fractureは,形態的に定義されているに過ぎないが,その病態は骨吸収抑制剤により,長期にわたり骨代謝回転が過剰抑制されることで,骨リモデリングが過度に抑制され,骨のマイクロダメージが蓄積して生じるとされる.無論骨折の程度や時期により,病理組織像や骨代謝マーカーが変化してしまう可能性はあるが・・・
2)病理
山口岳彦(獨協医科大学越谷病院病理診断科)
骨粗鬆症は、骨吸収と骨新生のバランスが崩れ、骨吸収が有意になる環境下で発生する。そのため高代謝回転型と低代謝回転型があるが、結果的には骨梁が減少することにより脊椎椎体・大腿骨頚部・橈骨遠位に好発する骨折を生じやすくする。一方、ビスホスホネート製剤や破骨細胞の活性を低下させる分子標的治療薬の普及に伴い・・・
3)骨構造と骨強度評価を画像から考える
伊東昌子(長崎大学男女共同参画推進センター)
骨減少病態の解明や骨粗鬆症治療効果の判定、骨力学特性の評価において、骨構造の画像解析は重要な役割を担っている。海綿骨微細構造、皮質骨微細構造、骨ジオメトリーの種々の評価法には、それぞれに有用性や限界がある。
マイクロCTを用いることによって、三次元骨梁構造を・・・
シンポジウム5 WHO 2013 分類に基づく軟部腫瘍
2月28日(土) 第1会場 501A
14:00〜15:30
司会
江原 茂(岩手医科大学放射線科)
1)不確定性の担保、あるいは可能性の収斂
池上政周(東京都立駒込病院骨軟部腫瘍科)
軟部腫瘍のWHO分類が2013年に改訂された。臨床医の立場からは、頻度の高い神経鞘腫や隆起性皮膚線維肉腫などの神経および皮膚腫瘍が新規項目として加わり、より使いやすい分類となった。その他、血管内皮腫、顆粒細胞腫などの腫瘍について細かな分類の変更が行われているが、治療戦略の変更を要するほどの・・・
2)病理
加藤生真(横浜市立大学大学院分子病理学
現在の軟部腫瘍の病理診断はWHO2013分類に基づいて行われており、その理解は必須といえる。基本的には旧分類(2002年版)を踏襲する形で、「腫瘍の分化方向」に基づいて分類が行われている。また4カテゴリー(intermediateがlocally aggressiveとrarely metastasizingの2種類)のリスク分類も引き続き採用されて・・・
3)軟部腫瘍の画像診断〜WHO 2013年新分類での変更点を中心に
小黒草太(慶應義塾大学放射線診断科)
骨軟部腫瘍のWHO腫瘍組織分類が2013年に改定された。このうち、新出または理解しにくい点をいくつか取り上げ、画像所見、鑑別診断についてMRI所見を中心に解説する。
1:前回の変更に引き続いてpigmented villonodular synovitisはgiant cell lesionに分類されている。Giant cell が疾患名に含まれる軟部腫瘍として・・・
シンポジウム6 肩関節
2月28日(土) 第1会場 501A
15:45〜17:15
司会
後藤英之(名古屋市立大学整形外科学)
1)肩関節のメゾ解剖学的研究から画像解剖学へ:腱板構造を中心にして
秋田恵一,二村昭元(東京医科歯科大学(TMDU) 臨床解剖学分野)
鏡視下手術の発展により、それまでよりも非常に拡大された視野の中で精細な手術操作を行うことが可能になった。このレベルで視認しうる構造に対応する画像診断を行うには、詳細な解剖学的理解を必要とする。我々は、従来のマクロ解剖学的研究によって得られた構造に加えて、ミクロ解剖学的研究により明らかになった・・・
2)MRIでみる前上方腱板断裂
佐志隆士(八重洲クリニック)
棘上筋と棘下筋は起始部をそれぞれ棘上窩と棘下窩と別にするが、上腕骨大結節停止部では密着癒合し一つの停止腱となる。大多数の腱板断裂は大結節前方に停止する棘上筋腱を含んでいる。 即ち、大結節が腱板によって完全に被われていれば腱板断裂はまず存在しない。 腱が腱間で断裂しているのではなく・・・
3)解剖研究に基づいた腱板断裂の診断および治療法
望月智之(東京医科歯科大学関節機能再建学)
宮本 崇(東京医科歯科大学 再生医療研究センター)
吉村英哉(川口工業総合病院 整形外科)
二村昭元(東京医科歯科大学 臨床解剖学分野)
我々は肩関節に関する様々な解剖研究を行い、その研究結果に基づき、腱板断裂の診断と治療を行ってきた。本シンポジウムにおいて、現在我々が行っている腱板断裂の診断法と治療を示したい。
肩甲下筋腱の最頭側部が小結節の上面に停止していることから
・・・
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