第34回学術大会のご案内
ホーム > 第36回日本画像医学会 > ごあいさつ

ごあいさつ

臨床、画像、病理の連携−症例検討をベースにして−

第36回日本画像医学会
大会長 陣崎雅弘 
慶應義塾大学医学部放射線科学(診断) 教授

 第36回日本画像医学会を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。
 今回のメインテーマは、「臨床、画像、病理の連携―症例検討をベースにしてー」です。日常診療は,臨床の主治医,放射線科医,病理医の三者が連携しながら治療方針が決められていきます。このため,日常診療のレベルアップのためにも,病態の理解を更に深めるためにも、この学会のように三者が集まって議論する場はとても重要だと思います.臨床の主治医や病理の先生方にとっては画像を学ぶ場は必ずしも多くないと思いますので,画像診断の現状と活用法を理解して頂くうえでとても役立つのではないかと思います。放射線科医にとっては,最先端で活躍されている臨床医,病理医の先生方のお話を聞けることは日常業務の参考になり、とてもありがたい機会になると思います。放射線科の研究会で,専門領域ごとにこのような場が提供されていることもありますが、専門領域ではない研究会は敷居が高く行きにくいのが実情です。画像医学会ではあらゆる領域を聞くことができますので、専門外の領域がどのようになっているかを理解するうえでも貴重な場になると思います。

 今回の大会では三者が集う意味を高めるために2つの新たな試みを行いました。1 つは、メインテーマに掲げてありますように、臨床,病理,画像のそれぞれの教育的な講演の中で、症例ベースで主治医、放射線科医、病理医が議論する機会を極力取り入れたことです。講演で得た総論的な知識を、具体的な症例検討を通してより確実なものにしてほしいと思います。2つめは,臨床科の先生方にとって最も身近な画像と思われるX線と超音波に関連する内容の比重を高くしたことです。X線読影の仕方や超音波の活用法を臨床の主治医の先生方にわかりやすく伝える講演を組みました。また、X線や超音波は放射線科関連の学会・研究会では取り上げられることが少ないため,放射線科医にとっても実りあるものになると思います。

 産学共催セッショ ンは、従来通り機器・撮像法・造影剤の進歩に関する講演に加え、PACS、画像診断支援、臨床治験に関する講演もあり、幅広い内容が組み込まれています。また、毎年行われてきたレントゲンカンファレンスに加えて、昨年試みました画像診断ドクターRがとても好評でしたので、今年も引き続き開催することにしました。今回は1枚の画像情報から想像力を働かせて診断をどう導き出すかということを、第一線でご活躍の放射線科医を中心に、会場の皆様とともに議論していきたいと考えています。ご期待ください。

 特別講演では、福田理事長のご推薦で、Dr. Ali Guermaziに変形性膝関節症における関節軟骨損傷の定量的評価について話をして頂きます。彼は、ボストン大学放射線科の教授で、専門は骨軟部放射線診断、特に半定量的MRIスコアリングシステムを使った変形性関節症の診断と病態評価です。骨軟部放射線診断領域のpeer-reviewed papersを400 以上発表されており、Radiology誌の骨軟部領域担当Deputy Editorを務めておられます。

 臨床の主治医,病理医,放射線科医が一堂に会することの意味が十分発揮できるような会にすることを目標に準備してきました。初日の懇親会では、ささやかではございますがワインと軽食を用意させて頂きましたので,多くの方にご参加頂き、三者が交流して頂けますことを願っております.


ページのTOPに戻る