ご挨拶

ホーム > 第37回日本画像医学会 > ご挨拶

ご挨拶

第37回日本画像医学会
大会長 清川貴子

臨床・画像・病理の対話

 この度,第37回日本画像医学会の大会長を仰せつかり,大変光栄に存じます.

 本学会は,今年度陣崎雅弘新理事長を迎え新たな時代に入りましたが,福田国彦前理事長が推し進め確立した「臨床医,放射線科医,病理医の連携」という学会の基本方針はそのまま継承されています.
今回の大会でも,病態の理解と日常臨床に役立つ知識を深め,日常診療の質を向上するために,臨床医,放射線科医,病理医が一同に会して討議するという本学会の特徴を十分に発揮すべく,多くの先生方のご協力のもと,プログラムの構成と演者の人選を進めてまいりました.広い領域にわたって,日常診療で問題となる点や新たな知見をテーマとした企画が取り揃い,参加者の皆様の知識が更新されるものと信じております.

 プログラムの大枠は,これまでと同様に,臓器別のシンポジウム,総合診断セミナー(生涯教育・研修医セミナー),レントゲンカンファレンス,画像診断ドクターR,産学共催セッショ ン,そして一般演題です.さて,私は病理医ですが,病理診断というと,「顕微鏡下に組織像を観察して診断している」と思われることでしょう.それも事実ですが,多くの場合,病理診断には,臨床所見に加えて肉眼所見の観察が大変重要です.術前診断を含めて直接肉眼像を観察できない場合には,画像所見が病理診断の大きな助けになることはいうまでもありません.画像診断は,病理医がいう肉眼像プラスαを特殊な方法と技術で導き出されるものであると言い換えることができると思います.今回の臓器別シンポジウムでは,新たな試みとして,肝臓,腎臓,卵巣腫瘍,軟部腫瘍の4つの領域において,画像と肉眼像との対比に特に注目した企画をお願いしました(「肝結節に肉眼から迫る」,「腎腫瘍に肉眼から迫る」,「卵巣腫瘍に肉眼から迫る」,「軟部腫瘍に肉眼から迫る」).産学共催セッショ ンでも,従来通りの機器・撮像法・造影剤の進歩に関する講演に加え,放射線科医や臨床医に役立つ病理の講演を1日1題ずつ予定しています.総合診断セミナー(生涯教育・研修医セミナー)では,画像診断の基本とX線読影に主眼をおいた講演が準備されております.放射線科専門医の生涯教育としてはもちろん,臨床医や修練医にも役立つ内容と思います.従来から行われてきたレントゲンカンファレンスに加えて2年前から試みている画像診断ドクターRは昨年も好評を博したため,今年も引き続き開催いたします.

 多くの方にご参加いただき,診療科の垣根をこえて活発な討論と交流が行われますことを願っております.