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基調テーマ
画像診断のセレンディピティ:臨床と病理との連携を踏まえ

第38回日本画像医学会を、平成31年3月8日(金)と9日(土)にステーションコンファレンス東京にて開催させていただくことになりました。伝統ある本学会の平成最後の大会長を仰せつかり、大変光栄に存じます。

画像医学はすべての診療科と関わり、臨床の現場で画像診断が果たす役割は日ごとに重要性を増しています。また、機器の目覚ましい進歩で近年飛躍的に増加した画像情報の中から、臨床的に意味のある所見を捉え、診療に活かすことが求められています。そうした中、画像診断のレベルを高めるためには、臨床医と放射線科医と病理医が議論し、画像所見の意味を掘り下げていくことが肝要です。本大会がそのような機会を提供し、病態の理解を深め、臨床に役立つ知識を整理し、質の高い画像医学の実現に貢献する学びの場になることを期待しています。

本学会が近年推し進めてきた「臨床医、放射線科医、病理医の連携(トライアングル)」というコンセプトを継承し、プログラムを作成いたしました。領域ごとに三者が一堂に会し、face-to-faceで討議するシンポジウムが大会の中核になります。また、例年に倣って、研修医の教育や中堅・ベテラン医師の再教育の場である総合診療セミナー(生涯教育・研修医セミナー)、ランチョンセミナー(産学共催セッション)、さらに、恒例のレントゲンカンファランスに加え、前回も好評だった「画像診断ドクターR」を行います。一般演題はサイバーポスター(CyPos)での発表になります。

特別企画として、「人工知能AIで画像診断はどう変わるか」をシンポジウムのテーマの1つに取り上げました。第三次AIブームの中にあって、医療分野でも加速するAIの活用に注目が集まっています。AIにより画像診断の精度向上と効率化が期待されますが、画像診断におけるAI開発の現状と将来像について、皆さまと一緒にディスカッションしたいと思います。

今回は、「画像診断のセレンディピティ:臨床と病理との連携を踏まえ 」を基調テーマにしました。「セレンディピティserendipity」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、思いがけない偶然から、全く別の価値ある新しい発見が導かれることを言います。リンゴが木から落ちるのを見てニュートンが万有引力の法則を発見した事例や、レントゲンが蛍光板の不思議な光に気づいてX線を発見したことも、その一例に挙げられます。臨床医と放射線科医と病理医が連携することで、思いがけない閃きや新たな発見があることを願っています。

セレンディピティを期待しながら、明日からの診療に役立つ最新の知識を楽しく学び、また、画像医学の未来を考える有意義な大会にしたいと存じます。是非、多くの皆さまにご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

第38回日本画像医学会
大会長 田中 修

自治医科大学附属さいたま医療センター
放射線科