【インタビュー】 陣崎雅弘理事長が語る「日本画像医学会が掲げる臨床・画像・病理のトライアングルとは」(前編)

この度、ホームページリニューアルを記念して、日本画像医学会理事長 陣崎雅弘先生に「日本画像医学会が掲げる臨床・画像・病理のトライアングル」についてお話を伺いしました。
前編・後編に分けてインタビュー記事をお送りします。

事務局

本日は、日本画像医学会の歩みと、その理念について陣崎理事長にお伺いします。

陣崎理事長

日本画像医学会は、慶應義塾大学放射線科学教室教授の西岡先生が創設され、50年以上の歴史がある学会です。
私たちの学会の根幹には、前理事長であった福田先生が提唱された「臨床・画像・病理のトライアングル」という理念があります。それ以来、臨床医、放射線科医、病理医が一堂に会して互いに学び合う場であることを大切にし、これを学会の基本方針としてまいりました。

事務局

他の学会との違いはどこにありますか。

陣崎理事長

例えば、日本医学放射線学会、日本病理学会、各診療科の学会は、いずれも基本的にその診療科の医師の集まりで、研究面に重点を置いているのに対し、日本画像医学会は、臨床・病理・放射線の専門家が一堂に会しており、明日の診療に直結する議論を聞くことができる学会だと考えています。

事務局

日常診療では、専門外の知識を得るのが難しいと感じる医師も多いかと思います。

陣崎理事長

その通りです。通常、自分の専門領域については臨床・画像・病理をある程度理解していますが、専門外となると、一般的に臨床・画像・病理の全ての知識を網羅できていないと思います。

本学会では、すべての領域を「臨床・画像・病理」という切り口で扱うため、セッションを聴くことで専門外の知識も体系的に得られます。これは、若手の先生方や専攻医の先生方にとって、自分の専門を広げる非常に良い機会になることを強調しておきたいです。

事務局

研究活動よりも、日々の診療に重きを置く先生方にも役立つ内容ということでしょうか。

陣崎理事長

はい。研究にあまり興味がない方もいるかもしれませんが、どの科の医師にとっても診療は避けて通れません。そういう意味で、この学会はすべての先生に役立つと言えるでしょう。私自身、多くの学会に関わっていますが、最も勉強になる学会だと実感しています。

後編に続く

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